Android は長く使っていると反応が遅くなってきます。
初期化していらないアプリを整理すれば購入当時のサクサクした動きは戻ってきます。
しかし、明らかなメモリ不足によるデータ詰まりは仮想メモリ(スワップ領域 swap)を設定すれば効果的です。
root化不要の仮想メモリアプリ
Android で仮想メモリを作るソフトはたくさんありますが、ほとんどのアプリは root化 を必要とします。
root化 とは
ルートアクセス権限を指し Android の全ての権利です。
root化すれば Android端末を掌握してできないことがほとんどなくなります。スマホの黎明期では機能を解放する有用な方法でした。
しかし、現在の高機能端末ではそこまで深い権限を持たなくても十分に機能するので、セキュリティや文鎮化のリスクを負ってまでルート化する必要は無いと思っています。
SWAP – No ROOT とは
Android端末 で仮想メモリ(スワップ領域 swap)を制作できるアプリです。
名前の通り、Root化不要で仮想メモリを利用できます。
使い方も簡単です。
仮想メモリの設定
SWAP – No ROOT の使用方法を説明します。
インストール
SWAP – No ROOT をインストールします。今回インストールしたのはバージョン 3.8.10 の Android 要件は 6.0 以上でした。
起動
起動時に質問がある場合があります。同意する場合は[I AGREE]を押します。
English(日本語訳)
To use the app, you need to agree to our Privacy Policies and our Terms of Use.
(アプリを使用するには、プライバシー ポリシーと利用規約に同意する必要があります。)
- I DO NOT AGREE(同意しない)
- I AGREE(同意します)
起動画面です。メニューの簡易説明も載せておきます。
- SWAP Size (MB)
- 仮想メモリのサイズを入力します。
- CREATE SWAP
- 仮想メモリを作成
- MOVE SWAP TO EXTERNAL STORAGE
- 仮想メモリを外部ストレージに移動
- DELETE SWAP
- 仮想メモリの削除
- GAIN ENERGY
- エネルギーを得る。広告試聴でエネルギー(無料利用ポイント)をもらうようです。
- PREMIUM
- プレミアムバージョンへの移行
- SWAP Path:Intenal strage(External strage)
- 現在の仮想メモリの配置場所:内部ストレージ(外部ストレージ)
CREATE SWAP
SWAP Size (MB) [512]を記入して[CREATE SWAP]を押して割り当てます。
無料バージョンでは広告を見なければ先に進めません。割り当てた後は[WATCH AN AD TO GAIN 1 ENERGY]を押します。
English(日本語訳)
You need 1 energy to continue(続行するにはエネルギーが 1 つ必要です)
- WATCH AN AD TO GAIN 1 ENERGY(広告を見てエネルギーを 1 獲得する)
- NO THANKS(結構です)
広告が配信されます。配信が完了すると[SKIP]や[×]が表示されるので、適当なボタンを利用して広告配信画面から退出します。
「When creating the SWAP file, 512 MB of your storage wiH be consumed. Do you wish to continue?(SWAP ファイルを作成すると、512 MB のストレージが消費されます。 続行しますか?)」画面が表示されるので問題が無ければ[YES]を押します。
「SWAP file successfully created.(SWAP ファイルが正常に作成されました。)」画面が表示されるので[OK]を押します。
内部ストレージに 512MB の仮想メモリを配置完了です。
特に危険はありませんが、安全性を考えると Google Play からダウンロードしてください。
メモリ不足の端末で利用すれば効果てき面ですが、デメリットとしてはメモリ同様のリード、ライトを頻繁に繰り返すためストレージの寿命は縮むと思います。
仮想メモリの効果
2GBの物理メモリを積んだ端末では効果を発揮しました。
物理メモリが少ないほど仮想メモリの効果を実感できると思います。
ただし、ゲームなどハードなメモリ食いのアプリには仮想メモリはオススメしません。
デメリット
物理メモリは電気信号での読み書きなので経年劣化をあまり気にいなくていいですが、仮想メモリで使うストレージは書き込みによる劣化で寿命を縮める可能性があります。
また、仮想メモリに使うストレージは物理メモリと比べると爆遅です。
使い方にもよりますが Android は物理メモリが 2.5GB あれば動作するので、3GBの物理メモリがある端末に仮想メモリを使用するとかえって速度低下を招く可能性があります。
メモリとストレージについて
例えるなら物理メモリは机、ストレージは本棚と考えています。
机にスペースがあればたくさん仕事を広げられます(マルチタスク)。狭い机だと一度に一つ程度しか仕事ができません。
すぐに使わない仕事は本棚にしまいます。たくさん仕事をしまえますが、探して引っ張り出して机に広げるまで少々時間がかかります。
仮想メモリは本棚に仕事を仮置きするスペースを作ることです。
本棚にしまうよりは早く引っ張り出せますが、机の上に広げているわけではないので少し時間はかかります。
ゲームについて
ゲームはとてもメモリ食いです。
通常使いなら4GB程度で十分な Android もゲームをすると何GB あっても足りません。
この場合仮想メモリを使用してメモリを補うことは有効ですが、速度の速いストレージを使用しないと仮想メモリを使う前より遅くなる可能性があります。
また、SDカードなど消耗品の経年劣化も早くなる可能性があります。
Android システムの仮想メモリ
Android は物理メモリに空きがあるのを無駄と考えるシステムで、できるだけに無駄がでないように動作しています。
物理メモリの中にzRAMがあります。zRAM は、スワップ領域に使用される RAM のパーティションです。
仮想メモリは、このスワップ領域をストレージに作って利用することを指します。
まとめ
Android で仮想メモリを root不要で設定する方法でした。
メモリ不足の端末には効果の高い方法ですが、4GB 程度物理メモリを積んだ端末では逆効果になる可能性があります。
また、ゲームを快適にしたい場合は仮想メモリは役不足なので、物理メモリをたくさん積んだ端末を用意することをオススメします。
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