ソニーのブルーレイがシステムエラーで故障した場合の対処法です。
経緯
SONY の BDレコーダー BDZ-AT300S で x-おまかせ・まる録 を使用して番組を自動で探して録画していました。
最近は、テレビ本体の録画や Jcom の STB で録画した番組を見ていて、BDレコーダーの録画の視聴まで追いつかず、久しぶりに起動すると 500GB のハードディスクが残容量 25GB とぱんぱん。
録画番組が多いせいか、いらない番組を削除しようとしても一回の削除で数分程度時間がかかる状態でした。
全部削除するまで膨大な時間がかかるのがもったいないので、リセットボタンを押したところ、SYSTEM ERROR が表示されて利用できなくなりました。
BDレコーダーが古いためソニーでは修理を受け付けていないので、システムエラーを自分で修理します。
SYSTEM ERROR とは
ソニー公式ページでの各種エラー復帰方法です。
本体をリセットする簡単な方法です。
これで直ればいいですが、リセットを実行する上でリスクがあります。
- 録画したタイトルが消えてしまう
- SYSTEM ERRORが出るなど、レコーダーが使用できなくなる
今回は見事、SYSTEM ERROR のエラー表示でレコーダーが使用できなくなりました。
レコーダーの動きが遅くても正常に動いている場合は、時間をかけても順番に削除するのが正解です。
ファミコン世代はすぐにリセットボタンを押しちゃいますが、SONY の BDレコーダーはエラーで動かなくなってからの最終手段にしてください。
SONY BDレコーダーの修理
ソニーで修理を受け付けない古い機種を利用していて、自分で直すのが面倒な人は業者にまかせる選択肢もあります。
修理の金額が、(税込41,800円~72,600円)+α ということなので、内蔵データの価値で判断してください。
動画は破棄しても良いから BDレコーダー を使えるようにしたい。ならヤフオクで「ブルーレイレコーダー 修理」で検索してください。
ソニーはもちろん各社のブルーレイレコーダー修理が格安にできます。
この機会に古いHDDを新品に交換して容量を増やしておけば、今後長く使用できるようになるかも知れません。
システムエラーの復旧方法
症状が軽ければ接続しているケーブルを全て外して一日以上放置したのち、電源を入れると再起動する可能性があります。
筆者のレコーダーは上記方法でも復活しなかったので、パソコンを使用してHDDの不良セクタを修復します。
ハードディスクの修復
HDAT2 のソフトを使用してハードディスクを修復します。
流れとしては、パソコンにハードディスクをシリアルATAでつなぎ、HDAT2 をパソコンで CDブートしてコマンドラインで操作します。
知識が必要なので、上記の説明で意味が分からない人はやめておいた方が良いです。
ブルーレイレコーダーからハードディスクを外します。
上蓋を外すために裏面の銀色のネジを3本外します。
両サイドにある黒のネジを2本外します。
上蓋は後ろにスライドすると外れます。
ハードディスクに刺さっている S-ATAケーブルと電源ケーブルを外します。
ハードディスクマウンタのネジを4本外すと、本体からハードディスクを外せます。
本体からハードディスクの分解完了です。
パソコンに復旧するハードディスクをつなぎます。
HDAT2 を CDブートできるようにします。
左メニューの[Download]を選択すると、右カラムにバージョン一覧が並ぶので[HDAT2CD_LITE_74.ISO]をダウンロードします。
ダウンロードした ISOファイルからディスク書き込みソフトを使用して「ブートCD」を作りました。
パソコンにブートCDを挿入して起動します。
HDAT2が起動してコマンドラインに入りました。[HDAT2]と入力して Enter ボタンを押します。
HDAT2が起動したら修復するハードディスクを選択して Enter を押します。
メインメニューに入るので[Device tests menu]を選択します。
デバイステストメニューが開くので[Detect and fix bad sectors menu]を選択します。
Detect and fix bad sectors menu が開いたら[Fix with VERIFY/WRITE/VERIFY]を選択します。
選択して Enter ボタンを押すと修復作業が開始されます。
最初の2時間ほどほぼ進まずで大丈夫かなと思いましたが、いきなりのバッドセクタの修復で時間がかかったようです。
バッドセクタは非常に時間がかかりますが、それ以外は早く進みます。
500GB のハードディスクで11時間ほどかかりました。赤いB部分がバッドセクタです。
hdat2 終了方法
CD を抜いてパソコンの電源切れば良いだけです。
修理完了
修復が完了したハードディスクを BDレコーダー につないで起動します。緊張の一瞬ですね。
[E6101]エラーがでましたが、電源を切って再起動したところ、BDレコーダー が起動しました。
しかし、たまってた録画番組は見えず、ハードディスク残量は25GB のままです。
恐らく、番組はそのままあるがデータベースのひも付けが解除された状態だと思います。
その後
実はここまでの修理で安心して、最終工程であるハードディスクの初期化をせずに3か月ほど放置していました。
番組改編の時期なので、そろそろつなげるかと思って起動したところ、「PLEASE WAIT」の点滅が長時間つづき、エラーコード「SYSTEM ERROR」「E6101」の繰り返しで操作できない状態になりました。
また、HDAT2 の[Fix with VERIFY/WRITE/VERIFY]でハードディスクを修復しましたが、今回は BDレコーダーを操作できるところまではいけませんでした。残念。
ヤフオクで修理に出すか、ヤフオクで売るかするつもりです。
さらにその後直りました
ハードディスクの負担が大きいので避けていましたが、HDAT2 の最後の手段「Fix with READ/WRITE/READ」をかけました。
最初の 2% からハングアップのエラーが出て進まなくなり、20時間ほど放置していましたがあきらめてパソコンの電源オフ。
さらに、もう一度「Fix with READ/WRITE/READ」をかけたところ 1% でハングアップしたので1時間ほど放置後やめました。
「HDD 逝ったかも」と思いながら BDレコーダーにハードディスクを接続して起動すると、何事もなかったかのように BDレコーダーが復活しました。
ぱんぱんに録画した録画番組は「0」
500GB HDD の残容量は「28.2GB」
BDレコーダーが操作できるうちに HDD を初期化します。
クロスメディアバー[設定]内[設定の初期化]を選択
設定の初期化メニューが開くので[HDD初期化]を選択
「HDD初期化」の記録されているタイトル、静止画、BDデータをすべて削除します。と確認画面が開くので[実行]を押します。
HDD の残容量が「484.8GB」になりました。
この後、録画や再生などひととおりの操作をして正常動作することを確認しました。
見る予定の番組の録画予約して完了です。
考察
なぜ直ったのかはわかりません。
HDAT2 の「Fix with READ/WRITE/READ」により、起動に必要なシステムデータをうまく置き換えできたんだろうと思います。
確かに起動データなら HDD 一番前の2%未満にありそうです。
まとめ
ソニー製ブルーレイレコーダーの修理方法でした。
Service Mode を使える機種なら HDD Restore(HDD復元)で簡単に修理できるであろう案件です。
もしも、同じトラブルに遭って操作できる状態まで修復できたら、すぐに[設定初期化]から[HDD初期化]することをオススメします。
コメント