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説明書の自炊方法

説明書を電子化する方法 Photoshop
この記事は約4分で読めます。

カラーの説明書を自炊して保存します。

設定方法などを今後のために記録しておきます。

設定方法は環境や好みで変わるので参考程度でお願いします。

スキャナーで自炊するやり方

Photoshop を起動して[ファイル]内[読み込み]内[CanonScan LIDE 210(自身が利用しているスキャナ)]を選択。

Photoshop で書籍を電子化

原稿台には説明書を左下基準で置く。

Canon のスキャン設定ソフト ScanGear が立ち上がります。

[拡張モード]内から出力解像度を[200dpi]に設定して確認が必要なら[プレビュー]不要なら[スキャン]を押します。

フラットベットスキャナーはスキャンの際上に辞書など重しを置くと、余計な光などを軽減できます。

Canon ScanGearで電子化

 

スキャン範囲の指定や画面の回転が設定できれば後工程が一つ減ります。

スキャン範囲の指定や画面の回転が設定できるScanGear

1ページから順番にスキャンします。

1ページ目を一番下にしておくと、PDF化の際にページの入れ替えが不要になる

Photoshop 電子化 順番にスキャン

スキャンが完了したら[ファイル]内[自動処理]内[PDFスライドショー]を選択

Photoshop PDFスライドショー

PDFスライドショー画面が開くのでソースファイル内の「開いているファイルを追加」に[チェック]を入れて[保存]を押します。

Photoshop PDFスライドショー 開いているファイルを追加

Adobe PDF を保存画面が開くので設定します。

  • Adobe PDF プリセットにある「高品質印刷」
  • 「圧縮」の解像度を
  • ダウンサンプル(バイキュービック法)を[200]pixel/inch
  • 画質[高]

に変更しました。

[PDFを保存]を押します。

Photoshop Adobe PDF を保存

Adobe PDF プリセットの設定方法

今後のためにプリセットに設定を保存します。

好みの保存設定に変更した後[プリセットを保存]を押します。

Photoshop PDF プリセットを保存

保存画面が開くので適当な名前を付けて[保存]を押して保存します。

今回は例として「manual」と名付けました。

Photoshop PDF プリセットに名前を付けて保存

次回から「manual」プリセットを利用できるようになります。

Photoshop 登録した Adobe PDF プリセット

設定内容の確認

参考までに全設定です。

電子化 Adobe PDF プリセット 設定内容

PDFプリセット:manual

互換性:Acrobat 5(PDF 1.4)

PDF/X 規格:なし

一般

  • Photoshop 編集機能を保持:オフ
  • サムネールを埋め込み:オフ
  • Web 表示用に最適化:オン
  • 保存後 PDF ファイルを表示:オフ

圧縮

  • ダウンサンプルの方法:ダウンサンプル(バイキュービック法)
  • ダウンサンプルの解像度:200
  • 次の解像度を超える場合:300
  • 圧縮:JPEG
  • 画質:高
  • 16bit/チャンネル画像を 8bit/チャンネル画像に変換:オン

出力

カラー
  • カラー変換:出力先の設定に変換
  • 出力先:sRGB IEC61966-2.1
  • プロファイルの埋め込み:出力先のプロファイルを含める

セキュリティ

  • ドキュメントを開くパスワード:オフ
  • 権限パスワード:オフ

スキャンの設定でトリミングと角度指定をきちんとしていれば、ここで完了です。

PDFの修正

完成したPDFファイルを編集ができる Acrobat Pro で開きます。

電子化 Acrobat Pro

不要な余白と角度を直します。

まずトリミングで必要部分を切り抜きます。

サイズを指定してトリミング

[文書]内[ページのトリミング]を選択します。

Acrobat Pro ページのトリミング

ページのトリミング画面が開きます。

Acrobat Pro ページのトリミング

範囲を指定してトリミング

[ツール]内[高度な編集]内[トリミングツール]を選択します。

Acrobat Pro トリミングツール

トリミングするページ上でドラッグして、トリミング境界線となる長方形を描きます。

必要に応じて、トリミング境界線のコーナーハンドルをドラッグして、希望するサイズに調整します。

トリミング境界線内をダブルクリックします。

Acrobat Pro トリミング境界線内をダブルクリック

ページのトリミング画面が開きます。

必要であれば「余白の制御」でトリミングサイズを調整します。

全ページをまとめてトリミングするので「ページ範囲」は[すべて]を選択して[OK]を押します。

Acrobat Pro 全てのページをトリミング

不要部分を削除したトリミングが完了しました。

Acrobat Pro トリミング完了

PDF画像の回転

読みにくいので角度を補正します。

[文書]内[ページの回転]を押します。

Acrobat Pro ページの回転

ページの回転画面が開きます。

  • 方向は[左90°回転]
  • ページ範囲は「すべて」に[チェック]

を入れて[OK]を押します。

Acrobat Pro ページの回転画面

ページの回転が完了しました。

Acrobat Pro ページの回転が完了

[ファイル]内[上書き保存]または[名前を付けて保存]を押して修正を確定します。

Acrobat Pro 修正を確定

これで説明書のPDF化が完了です。

保存間違い

保存の際、圧縮を間違えて容量が大きくなった場合は、

Photoshop でPDFファイルを開く。

PDF の読み込み画面の選択を[画像]にチェックを入れて必要なファイルを開く。

PDFの読み込み

画像ファイルが開いたら、PDFスライドショーで保存しなおせばOK

まとめ

今回制作した説明書は

  • カラー
  • 28cm×18cm
  • 18ページ

で、10.7MB の容量で完成しました。

解像度をぎり印刷しても読める「200dpi」で設定しています。

100dpiでは文字が読みにくいレベルになり、300dpiにすると一気に容量が多くなります。

モノクロの説明書なら「300dpi」ぐらいかな。

後は好みで OCR を利用して文字情報を認識したり、スマホやタブレットに取り込んで便利に利用したりしてください。

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